高齢化を迎え、これから一人暮らしの方が多くなると予想されます。
その時、生活の質(クオリティ オブ ライフ=QOL)を維持するために、「生活の中で、出来ることは自分でやり、いかに体力や気力を維持して、積極的に暮らしていけるか」が、大切です。
そのために、自助と自立支援が重要になります。
・自助とは、≪自分ひとりでは出来にくくなったことを手助けするための手段≫です。
・自立支援とは、≪その人に合った生活が出来るように手助けすること≫です。
これにより、その方々の日常生活を手助けして、より積極的な生活が期待できます。
この≪日常生活の手助けをする(自立支援)≫のために、当社のオブラートには、
★『薬飲み用の補助具』を添付した、丸型オブラート
★『オブラートのスタンド機能を持ったパッケージ』の袋型オブラート、カップ型オブラート
が、あります。
これらは、次のようなシーンでお困りの時に、役に立つでしょう。
●自助具とは
自助具とは、加齢などで体が不自由になってきた人が、日常生活で出来なかったり誰かに頼んでいたことを、なるべく自分で出来るように工夫した身近な道具であり、生活を広げる福祉用具のことです。日常生活をより便利に、なるべく容易に、自分で出来るように工夫された道具です。英語では Seif-help devices=自ら助ける機器 といい、日本語と同様の意味です。
例えば、「お箸がうまく扱えず、ご飯が食べにくい」という時に、工夫されたハシを使うことで、誰かに食べさせてもらわなくても、自分でご飯を食べることができるようになります。このような、日常生活に困難があるときに、それを助ける道具を自助具といいます。
自助具を使うことで、今まであきらめていたり、人に頼んでいたことを自分で出来るようにして行きます。それにより、生活の幅が広がって、物事に積極的に取り組めるようになり、ひいては自立を高める効果が期待できるようになります。
●自助と自立
自立と介護は、「その人の生活で、出来ることは自分でやり、出来ないことを介護する」という過程のなかで考える必要があるでしょう。 自立ということは、「自分ひとりで、出来るか。出来ないか。」の二者択一で考えるのではなく、「その人と、介護する人に合った生活」が出来るように手助けすることが、自立につながっていくのではないでしょうか。
そして、「いかに体力や気力を維持して、積極的な生活を続けられるか」ということが、自立につながり、それを手助けする手段として、『自助』があります。 日常生活のなかで、「自分ひとりで出来にくくなってきたこと」に自助の手をさしのべることによって、自立を手助けし、より積極的な生活をすることが期待できます。
「頼らなければならないことは頼り、自分で出来ることは自分でやる」という自立の精神も、介護の対策として必要ではないでしょうか。「人に頼もう」、「あきらめた」と考えずに、自分に適した道具を使えば、自力で自身の生活を広げて活動的になり、自立を高めることも出来ます。そうすれば、今まで必要だった介助も少なくなって、介護者の負担の軽減にもつながっていくでしょう。